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有人宇宙飛行

   ・10月15日、中国初の有人宇宙船「神舟5号(Shen Zhou Wu Hao)」が、

    甘粛省の酒泉衛星発射中心(センター)から打ち上げられる予定だ。

    成功すれば、中国は米ソに続く有人宇宙飛行となる。

    このニュースは様々なメディアで伝えられ、ある人は好意的受け止め、

    ある人は中国の脅威につながると心配しているかもしれない。

   ・中国の航空宇宙分野は、国家航天局(CNSA - China National Space Administration)

    によって運営されています。

    よく知られるところでは、日本の「H2」シリーズあたる「長征(Chang Zheng)」シリーズ

    ロケットがあります。打ち上げセンターは、甘粛省酒泉宇宙中心(中心:センターの意)

    四川省西昌宇宙中心、海南省海南宇宙中心などがあります。

   ・長征ロケットはすでに4号(4型)まで運用しています。

    元は60年代に開発した「東風(Dong feng)」中距離弾道ミサイルが原型のようです。

    ちなみに1970年に長征1号で打ち上げた「東方紅1型衛星」が事実上の中国航空宇宙

    (航空航天)史の第一ページとなりました。

    長征は人によってはあまり失敗していないイメージがあるようですが、

    実際には航空宇宙技術にはつきものの失敗もあります。

    あまり大きな声ではいえませんが、昔長征ロケットの打ち上げを

    テレビ生中継放送しているときに、爆発!

    テレビ中継は突然打ち切られ、画面が真っ暗なままということもありました。

   ・「神舟」計画は、有人宇宙飛行から月探査をまでを狙う

    中国の国家プロジェクトであるとされています。

    「神舟4号」までが、無人による宇宙飛行で、

    5号から有人で打ち上げられると以前から報道されていました。

    中国では今後、月探査、火星探査計画などの噂を聞きますが、今後どうなるかはわかりません。

    ただ一般的に中国の航空宇宙計画は、より学術的な面よりは、

    より政治的な国威高揚を目的とした面が強いとされているようです。

    尚、伝えられている情報によると10月15日の打ち上げは、

    テレビ中継のため打ち上げは昼間に予定され、飛行時間は90分、

    宇宙船は3人乗りだそうだが、今回は1名のみの打ち上げだという。


    => 中国国家航天局(CNSA)

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